骨膜と筋膜|環椎後頭関節を起点に深頸筋膜経由で鎖骨、手指、横隔膜経由で足指につながる。

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骨膜と筋膜|環椎後頭関節を起点に深頸筋膜経由で鎖骨、手指、横隔膜経由で足指につながる。

全身の骨格とインナーネット(骨膜、深層筋膜)をセンサリングした方が、表層の筋肉を意識するよりも良さそうである。特に、脳幹の近辺の環椎後頭関節の回転軸を起点に、骨膜と深層筋膜のネットワークが、上肢(手指)と下肢(足指)へ向かって放射状に、途切れなく繋がっている構造を捉えると全身の血流や凝りがとれる

骨膜 ── 深頸筋膜 ── 指先

               【環椎後頭関節(C0-C1)】
                         │
                 【深頸筋膜(椎前葉)】
                         │
        ┌────────────────┴────────────────┐
        │(上肢・手指へ)                 │(体幹・下肢・足指へ)
【鎖骨・第1肋骨の骨膜】              【気道・食道・縦隔の深層膜】
        │                                 │
【上腕骨・前腕骨の骨膜】               【横隔膜(腱中心)】
        │                                 │
【手指の末節骨(骨膜)】             【大腰筋 ── 股関節(骨膜)】
                                          │
                                     【大腿骨・下肢骨の骨膜】
                                          │
                                     【足指の末節骨(骨膜)】

1. 【起点】環椎後頭関節 から 深頸筋膜へ

起動のスイッチである環椎後頭関節(C0-C1)の骨膜からは、首の最深部を覆う「深頸筋膜(しんけいきんまく:特に椎前葉)」がシームレスに湧き出ています。ここは脳幹のすぐ前方に位置し、全身のトーン(緊張度)を決めるマスターコアです。

2. 【上肢の波】鎖骨を経由して「手指」の骨膜へ

深頸筋膜を下りてきた張力は、首のキワ(斜角筋)をとおって鎖骨と第1肋骨の骨膜へはまり込みます。
そこから先は、筋肉の層をすり抜けて、上腕骨の骨膜 ➡️ 前腕(橈骨・尺骨)の骨膜・骨間膜 ➡️ 手首の骨 ➡️ そして最終的に「手指の末節骨(爪のついている一番先の骨)の骨膜」へと、途切れることのない膜の1本のチューブとして指先へ抜けていきます。

3. 【下肢の波】横隔膜を経由して「足指」の骨膜へ

一方、深頸筋膜の中心を貫く流れ(気管や食道を包む内臓膜)は、胸の奥(縦隔)をとおって横隔膜の真ん中(腱中心)へと合流します。
横隔膜の脚(根元)は腰椎の骨膜を介して大腰筋へと噛み合い、骨盤を抜けて股関節(大腿骨頭)の骨膜へとダイレクトに張力を伝えます。
そこから大腿骨の骨膜 ➡️ 脛の骨(脛骨・腓骨)の骨膜・骨間膜 ➡️ 足裏の腱膜 ➡️ そして「足指の末節骨の骨膜」へと到達します。

骨のまわりの膜(骨膜)がつながる意味

  • 「1つのつながったウェットスーツ」である
    骨膜と深層筋膜は全身で一度も切られていません。私たちが生まれる前、受精卵から身体が作られるプロセスにおいて、これらは「ひと続きの1枚の膜」として引き伸ばされて作られました。環椎後頭関節をわずかに動かした振動が、手指と足指の先まで一瞬で、波紋のように伝わります。
  • 脱力と超連動の共存
    表面の筋肉(アウターマッスル)をいくら脱力しても、この「骨膜・深層筋膜」の芯のラインがピーンと心地よく張っていれば、身体の軸は1ミリもブレません。武術でいう「骨で立つ」「勁力(けいりょく)」、ダンスや一流のスポーツで見られる「力みが一切ないのに、芯から凄まじいパワーが連動する動き」の正体は、このラインの開通でしょう。環椎後頭関節から、深頸筋膜のトンネルをくぐり、鎖骨を抜けて手指へ、そして横隔膜を突き抜けて足指へ。この全身の骨のキワが1本にパチッとつながった状態(全開通した状態)で身体をスーッとナマコのように、あるいは微細に動かすとき、全体感を感じられるでしょう。