成長とは、摩擦に影響を受けることのない独立した系外力学である
成長とは、摩擦に影響を受けることのない独立した系外力学である。
成長とは常に、小さな成功の充足条件を否定し、より広域な成功条件へ移行するために、現状の安定を破壊する行為である。成長とは、常に今の支出を動かす行動である。現状維持に成長が訪れることは決してない。つまり成長の現場には摩擦が伴うが、摩擦に飲まれることではなく、摩擦があったとしても、それと独立した力学で突き抜ける必要がある。
どんなにポジションに就いていても、肩書きがあったとしても、増収増益し、ROICにおいてオペレーティングレバレッジが出ていないのであれば、正当性にはつながらない。肩書きは正当性を保証しない。予算の大きさも正当性を保証しない。
使った金額よりも大きな金額を回収すること。これが正当性の絶対条件である。計算資源としての複雑性の非対称性を有していないのであれば、多く取ることは許されない。報酬の非対称が許されるのは、扱っている暗号の複雑性に非対称性があるからである。自分が受け取るよりも相手に多く与えているようでは、それは相手の複雑性に飲まれているだけであり、正当性にはつながらない。
正当性とは、自分の能力が足りていないことを認めることでもない。資源や能力が足りないことを認めつつも、その足りない資源、能力で支出を上回る収益を、必ずこの宇宙のどこかから創造し、未来を確定させるというコミットメントである。
あらゆる策を尽くした末に、最後にできなかったと宣言するのは、誰でもできる簡単なアクションである。
苛立ったとしても、悲しんだとしても、落ち込んだとしても、その感情に酔っているようでは大成しない。感情を爆発させて周囲や自分を納得させようとしても、結局は結果を出さなければ、ただの自己防衛であり、失敗を前提としたセルフハンディキャッピングである。
あらゆる策を尽くして消耗し、その結果最後に突出した成果を出さないのであれば、それは大衆に沈む最大の負け組なのだ。そしてそのコミュニティには必ず突出した勝者がおり、勝者を横で眺めるしかなくなる。
成功とは、僅少な確率を決定的に掴み取る実行プロセスである。その実行プロセスにおいて最も重要なのは、意志と自己規律である。物事が進んでいない時、強烈に自己を律し、内部メカニズムを変更できるかどうか——その内部操作習慣に、すべての選択が従属する。
自己内部のメカニズムをシニカルに観測し、内的制御条件の記述表現をドラスティックに行うことなしに、周囲に作用することなどできない。最も重要なのは、自分自身を含む系の充足条件を厳格に制御することなのである。たとえ地球人全員に頼んだとしてもできないことなのであれば、一人でやり切るしかない、そしてやるからには確実に掴むという決定が事前にあるのだ。初志貫徹できないようでは経営に向いていない。何の事前情報もない時に決めた選択を実現できるかどうかが試されているのである。

