経営トップの4つの仕事|4色問題

Decrypt history, Encrypt future™

経営トップの4つの仕事|4色問題

トップの仕事とは、

①情報収集の最高権限

②情報閲覧の権限配布

③情報に基づく拒否権の行使

④情報に基づく決定力の行使

この4つである。そして、この情報収集の最高権限とは、単に役職や肩書きでトップになったからといって得られるものではない。資金を積んだり労力をかけてコミュニケーションしたからといって得られるものでもない。この権限の獲得は、限定資源ゲームにおけるadversary多数の中でコンセンサスアルゴリズムを発見する暗号解読のようなものである。

経営は、元々の派閥が作られている村に転校してきて、なるべくリソースを使うことなくその村で人気者になるようなゲームである。後参入で調査の時間を払うことなく、初めてにもかかわらず首位を取るという問題である。これは資本、経歴、能力が無力化される巨大数のゲームである。そして、後から来ている以上、一度でも関係性に失敗したら、その後の人生は大きく損失を被ることになる。
しかし常に後から来たプレイヤーの方が先行プレイヤーの関係性、ポジショニング、トポロジー、マッピングを知った上で始められるため、ゲームは常に後攻者にとって有利である。後攻者の台頭を防ぐため、先行者はありとあらゆる手で後攻者の情報取得を拒んでくる。これらの圧倒的な拒絶にも屈することなく、先行者が持つすべての長所を、後攻者として取得できる順番ですべて試行回数により獲得したプレイヤーが次の覇者となる。

会社のトップであれ、オーナーであれ、うまくパフォームできないものは爪弾きにされる。

これの問題は実は資本、実績、肩書きの問題ではなく、実力が常に100%決戦をわかつ決定論的チューリングマシンゲームである。このゲームにおける「実力」とは、資本力やカリスマ性ではなく、盤面のトポロジーを解読し、決定論的な手続きに確率を囲い込み、致命的なエラー(排除や消耗)を出さずに正しい入力シーケンスを実行しきる演算プロンプトと因数分解された単純作業の膨大な試行回数である。

①情報収集の最高権限

ハンコを押す、稟議を決済するなどの見かけ上の権限を持っている人はいる、しかし、事業の純利益を成長させるための実態的な権限を掌握している経営者はプライイム上場企業社長といえども一握りである。その理由は実は権限とはすでに現代社会において分散しているからである。製造業であっても、知財取得、知財保全、ブランド創出、調達、生産、流通加工、物流、法人販売、消費者販売、店舗、EC、すべての権限は分散している。このネットワークグラフにまず接続するというハブ性が最高権限という言葉の意図である。最高権限を得るということは、処理しきれない膨大な情報の海に飲まれるということである。これは膨大な情報のノイズの中からファンダメンタルのみを決定的に選び取るする力を前提とする。識別することのできないものは権限を得ることはできない。情報収集権限とは、整数の中から素数というルールを見つける公理性アクションの素養がもたらすものである。つまり、解読方法を知っていれば入り口を探さなくても道は開く。権限とは、情報ノイズの中にわずか0.1%勝利に傾くことを知る、局所アルゴリズム、関数、公式のツールキットを得ることである。

②情報閲覧の権限配布

現代の情報閲覧はクローズドなコミュニティだけでなく、オープンソースからどのようなクエリ、プロンプトで情報を得るかという「公開鍵の閲覧手順書」自体が閲覧権限である。この閲覧権限も、あらゆる情報が集まったニュースポータルのようなものはないため、分散化されたディストリビューテッドデータソースから集めた情報を閲覧することとなる。そして、これもIDとパスワードがあるようなものではなく、公開情報の閲覧のアルゴリズムを発見し、渡すことである。

③情報に基づく拒否権の行使

拒否とは、伝統的プレイヤーや業界首位の集団が同意することを拒否することである。首位の100人のうち1人になるという問題であるため、99人が肯定しても否定せねばならぬことを特定することである。事業を変革する主体は拒否の数の方が肯定よりも必ず多くなる。拒否権発動により発生する波紋がどう事業に影響するかを観測すべし。

④情報に基づく決定力の行使

決定とは、伝統的プレイヤーや自社の専門家が否定または遅延することを決行し、達成することである。決定とは、トポロジーを変えることである。つまり、既得権益が脅かされる決断のことを決定という。既定路線を変更するものでなければ、それは決定ではなく、慣習への追従である。決定とは、複雑に絡み合った糸が、解けるということを証明し、あとは無限の単純作業を繰り返すことである。決定とは拒否権発動よりも遥かに数は少ないが、拒否権の行使まででは足りず、最後に決定、敢行、達成して初めて結実する。

この盤面においては法律上の実質的支配権すら無力化される完全競争ゲームである。成長の公式をフレームワークとして持っていれば、周期表を見つけた後に原子が見つかるよう要素は補充されていく。ただし、量子力学では、原子における陽子数、中性子数、配置のような量子模型の標準周期表はない。しかし、周期性はあるので、フレームワークを持っていれば発見できる。観測可能な領域では、黄金が見つかったから炭鉱に行って稼ごうというわかりやすい動きが起きた。しかし、今の時代、情報が膨大になり、観測が量子になると、「そこにあるのに見えない」ということが多発する。このような時代には、アルゴリズムをツールキット化していれば、探しているものが何かわからなかったとしても、道は開き、探し物が見つかるということである。

ただし、探しているものが何かわかった後ではないと、欲しいものは手に入らないというのは同じである。その「探しているものが何か」を特定するまでの道のりもなかなか難しいということである。これは数学的にいえば未知のトポロジーを既知の手法でトランケーションしたり、可換性で写像したりすることで、問題の実態を推測し、問題が特定できたら充足可能性やSATソルバーなどの既知の手法に当てはめ、最後はsatisficing(満足化)により、整係数方程式のチューリングマシンに変換し手続き的に解を得るという流れである。

リーダーの素養とは、限定資源では観測不能な量子状態のノイズの中から、トポロジー変換と截断(Truncation)を用いて問題の全容を特定し、ゴール設定に基づく満足化プロセスによるSATソルバー、CDCL(Conflict-Driven Clause Learning)を経て、因数分解された素数のように愚直な単純作業の反復(決定論的プロンプト)へ還元・完遂する演算能力と定義することができる。