エリートサラリーマンになるのに必要なIQよりも、大富豪になるのに必要なIQは低くて良い|IQ lower bound

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エリートサラリーマンになるのに必要なIQよりも、大富豪になるのに必要なIQは低くて良い|IQ lower bound

IQはどのくらい高ければ必要十分と言えるのだろうか?

答えは上位5%の年収であればIQ115程度あれば、25%くらいの確率でなれる。一方、上位1%の年収に入るためにはIQ90以上あればよく上位5%になるよりも知能が必要ない。

つまり、年収上位1%のゲームは年収5%のゲームとずいぶんルールが違うということになる。

The plateauing of cognitive ability among top earners (直訳:トップ高所得者層における認知能力のプラトー現象)https://www.researchgate.net/publication/367556566_The_plateauing_of_cognitive_ability_among_top_earners

著者: Marc Keuschnigg(リンクエスト大学 / ライプツィヒ大学) Arnout van de Rijt(欧州大学院 / ユトレヒト大学) Thijs Bol(アムステルダム大学)

公表年・掲載誌: 2023年(European Sociological Review, Volume 39, Issue 5, October 2023, Pages 820–833)

この研究は、スウェーデンの公的記録(レジスタデータ)から、18〜19歳時に義務兵役の適性検査(知能テスト)を受けた59,387人の男性を対象に、その後の労働市場での収入や職業的地位を数十年にわたり追跡したものです。

主な発見

  1. 年収60,000ユーロ(当時のレートで約800万〜900万円、日本国内の感覚だと1000万〜1200万円クラス)までは、認知能力の高さと収入が綺麗に比例して伸びていく。
  2. しかし、そのラインを超えると認知能力の上昇がストップ(プラトー/頭打ち)する。
  3. さらに、収入トップ1%の超高所得者層にいたっては、その一歩手前の所得層の人々よりも、認知能力のスコアが6ポイントも低かった。

年収の順位(パーセンタイル)との関係

  • 1〜60パーセンタイル(一般労働者層): 最高知能カテゴリの割合は変わらず2〜3%と低いまま、ほぼ横ばいです 。
  • 80〜95パーセンタイル(上位給与所得層): ここで最高知能の割合が急上昇し、給与所得層95〜97パーセンタイルあたりで約23%の頂点に達します 。
  • 98〜100パーセンタイル(年収トップ1%超富裕層): グラフの最も右端(100)を見ると、頂点から明らかに右肩下がりに17%まで落ちます。

極端な高収入を得ているエリート層が、その一歩手前で留まっている人たちよりも青年時に2倍も3倍も賢かったわけではない。一定以上の知能があれば、そこから先で誰が勝ち残るかは、個人の知能の差ではない。

考察:富豪になるためのIQの下限

IQの範囲人口における割合立ち位置の目安関連
160全人口の上位 約0.003%「3万1700人に1人」という確率。
130 以上約 2.3 %上位 約 2.3 % 以内
(43人に1人)
メンサ(MENSA)の入会基準。
120 〜 129約 6.8 %上位 約 9.1 % 以内
(11人に1人)
ビジネスエリート職におけるボリュームゾーン
110 〜 119約 16.1 %上位 約 25.2 % 以内
(4人に1人)
90 〜 109約 49.5 %上位 約 74.8 % 以内
(全体の約半分)
平均
80 〜 89約 16.1 %上位 約 90.9 % 以内
(下位から約2.5割)

ここから考察すると年収Top1%の富豪になるために必要な青年時のIQの下限は90で人口の上位75%に入っていれば良いことになる。これは多少の訓練で身につくレベルであろう。ちなみに日本は世界一平均IQが高い国であり、平均が106である。東大生の平均IQが約115以上くらいが目安で、上限は160である。個人の能力で稼げる可能性が25%あるのはせいぜい上位5%のトップサラリーマン領域であり、残り75%は知能の多寡に依存していない。トップ1%を突破するためには限定資源ネットワークノードのグラフ問題を制約条件付きで解くことが必要になる。

系の内部でどれだけ優秀でも、系内部に留まっている限りそこは檻である。下限から上限の閾値を見定め、『境界線の確定』という空間探索を完了した者だけが、初めて檻の『外の力』を見つけ、系の外へと歩き出すことができる。

No matter how excellent you are within a system, as long as you remain inside, it is a cage. Only those who discern the thresholds from the lower to the upper bound by completing spatial exploration can truly discover the “power outside” the cage and take their first steps beyond the system.