GAAS KPIについて

TANAAKKグループのGAASは新たな市場を生み出すイノベーションエコシステム、プラットフォームであるため、自社の売上に加えて顧客売上も含むGMVをその管理対象とするのが特徴です。
グループ全体の財務基本原則(上位KPI)
ROIC 100%を目標とし、ROIC30%をハードルレート、SPY/VTIの13.5%またはUSD 10Y Treasuryリスクフリーレートの4.5%を足切りラインとする。ROICを基礎指標とし、補助指標としてIRRとFCFを利用
KPI | 定義 |
---|---|
ROIC(投下資本利益率) | 限界利益率*0.5(販管費)*0.65(税引)/投下資本 |
IRR(内部収益率) | キャッシュフローから算出される複数年の投資回収率 |
FCF(フリーキャッシュフロー)イールド | 営業活動から得たキャッシュから資本支出を引いたキャッシュ残高の投下資本に対する利回り |
ROIC向上の3KPI
ROIC改善し、スプレッドを産むための基本施策
No | 施策カテゴリ | 主な戦略 | 具体例(SaaSモデル想定) |
---|---|---|---|
1 | 元本削減 | 軽資産・流動性強化・負債活用 | クラウド活用、請求早期化 |
2 | 回転率向上 | 資本回転率、在庫回転率改善 | 月額請求、即時課金モデル |
3 | 利益率向上 | 高LTV・低CAC | 高GRR・NRR設計、業務標準化、自動化 |
Law of Scale 3 KPI
規模の経済を実現するための基本的な交渉能力に関するKPI
No | KPI | 定義 | 指標例 | 経営効果 |
---|---|---|---|---|
1 | Buying Power | 原価を下げる力 | 仕入れ単価、原価率、調達契約ディスカウント | 利益率向上・価格競争力 |
2 | Pricing Power | 価格を上げられる力 | NRR、ARPU増加、Churnの抑制 | 粗利率最大化・差別化優位 |
3 | Spread | 売値と原価の差 | 粗利率、ARPU−COGS、Unit Profit | ROIC/FCF向上・再投資余地拡大 |
KPI | 意味 |
---|---|
Multichannel Yield Control™️ | 需要があるところに供給する。売れるところに商品を置き、売れないところからは引き上げる。これを地球規模で、都市スケールの計算資源の広域最適化問題として取り組む。 |
Platform GMV(流通取引総額) | プラットフォームを通じて発生した総取引額(BtoB やOEM,ODMの場合はエンドユーザーの売上を含むトラッキングを実施) |
限界収益モデル | 単価、販売回数、継続率などの基本モデル |
限界費用モデル | 変動費と固定費の峻別、スケーラビリティに関するモデル |
限界利益率モデル | プロダクトポートフォリオの統一評価 |
ユニットエコノミクス | 主に損益分岐点モデル |
Product Revenue (SaaS) ARR/MRR | サブスクリプション型で得られる収益トラッキング |
GRR(粗収益維持率) | 解約を除いた既存顧客からの収益維持率 |
NRR(純収益維持率) | クロスセルやアップセルを含む既存顧客からの収益成長率 |
ポートフォリオ別投資回収指標 | 限界利益率、LTV、CACなどプロダクト別ライフサイクルでの損益分岐点とオペレーティングレバレッジのユニットエコノミクス評価 |
ARPUなどアプリケーションKPI | Average Revenue Per UserやPV, UU数,コンバージョンなどの月次トラッキング |
DORAなど品質管理基準 | CICD、SRE、TLPTなどの継続的デリバリーに関するKPI |