成長事業の管理会計
1.ROICに関する前提を理解する
・ROICとは何か?→元本*資本回転率*マージン
・ROIC>30%以上100%を目指すとはどういうことか?Global Top 10に入り、さらにGlobal Topを目指す
・ROIC 10%でも上場企業の平均点なのに30%はどうやって出すのか?→いきなり出すことはできないので、キャッシュを投下し、まずはマイナスを作る。その後小さく勝って、モデルを作り、スケーラビリティテストをする必要がある
2.社内事業モデルの分類と評価
社内には通常収益性の異なる複数の事業モデルが混在している。
・スケーラビリティテストをする場合、会社の決算書ではなく、事業のユニットエコノミクスという小さな単位でROICを評価する必要がある。限界利益=売上-変動費を用いた限界利益ROICや、またはオペレーティングキャッシュフローマージンを用いたオペレーティングCFレバレッジを事業部のコアと拡張領域に対して分類して見ていく必要がある
1.まずコアとなる事業モデルにROIC>30%が機能しているかどうか
2.そうでない場合ROIC 30%-0%未満のどのあたりであるか
3.コアとなるモデルを複製しているのか、モデルがないから探しているのか、各事業は現在どのフェーズなのかを峻別する
3.EVAを算出する
EVA=ROIC-WACC(10%)である。したがって、ROICは税引後純利益になるが、そこから株主資本コストである10%を引いた値が本来の経済的付加価値、EVA(Economic Value Added)となる。
会社の中には常にROIC高水準の1軍、要観察の2軍、条件付き継続、撤退検討の3軍が同時に存在しており、それらを峻別できるかが増収増益の技術である。