年収10億円の稼ぎかた|モデル記述

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年収10億円の稼ぎかた|モデル記述

年収10億円を稼ぐ方法は複数あると思うがここでは給与所得や事業売却、スポンサー収入などのコントロールや再現性の低いモデルではなく一度確立すれば10年以上継続するような主体的なモデルについて記述する。

年収1億円以上の課税所得者は約19000人、給与による所得約1200人の一方で年収10億円以上の課税所得者は1200人に対して上場役員報酬による所得者は10名に満たない。

ざっくり、年収1億円以上を1万人に1人、年収10億円以上を10万人に1人としよう。

その他スポーツ選手、作家、デザイナー、芸能人などさまざまな年収10億円の獲得方法はあるが90%以上を占めるのが固定資産の資本収益による収入である。これは事業所得、株式配当、不動産賃料収入などによる複利収益である。

年収10億円を10か年連続して安定的に獲得する方法を再現性のあるモデルとして複製するのであればそれは事業投資によるフリーキャッシュフローの創出能力の獲得という1択のみになる。

ここではあらゆる資本投下によるフリーキャッシュフローの獲得を1.インプット、2.プロセッシング(モデル)、3.アウトプットの3点に単純化することにより年収10億円を安定的に産み出すプロセスを記述する。

1.インプット

インプットは主に固定資産の取得であるCAPEXと運転資本の投下であるOPEXに区分される。CAPEXは土地、建物、機械設備などのいわゆるProperty, plant, equipment PPEと、無形固定資産 intangiblesに分類され、intangiblesは主にブランド(販売網、生産網、調達網)、ライセンス、ソフトウェア等に区分される。

2.モデル(プロセッサー)

モデルは資本の利回りを生むための支出割合であり、通常100%の資本回転率、40%の粗利益率、20%の営業利益率、10%の純利益率に落ち着けばトップクラスの成績だが、ここで年収10億円をほぼゼロ資産から確実に構築するとしたときの必要ROICは30%と定義する。つまり資本回転率かマージンを改善することによって30%の純利益利回りをつくるのである。

WACCは10%とする。

3.アウトプット

EVA Spread=ROIC30%-WACC10%>20%というのが年収10億円を実現するための基本公式である。インプット、モデル、アウトプットがEVA Spread 20%になっていれば、それはS&P500の上位1%と同等ということであり、どんな業種の事業であっても20年以内に年収10億円、つまり年間のすべての経費や税金を支払い終えた純利益10億円を得ることができる。