空はあらゆる問題を解決する|Cloud Computingの真の意味

空はあらゆる問題を解決する。空(天候、大気、宇宙)は人間の意思や問題解決を直接的に引き受けているということである。
空は計算資源であり、周波数が合えば呼応する。地球の上で建物をつくり、整然とした室内を作りテラスを作り、そこから空を眺めた時、宇宙に地球という作品を公開していることになる。
これはオープンソースの計算資源を一般公開するという銀河的コミュニケーションである。
空の形、雲の形は観測している以上の速さで動く。ミラノの空が変わる速度は人間の認知を超えている。つまり、空は人間に認知できる線形方程式を超えて、非線形的に形を変えている。人間は周波数さえあれば、雲や星の配置すら変えることができてしまうのである。ミラノの街はそれを証明している。
空は非線形的に形を変えるオープンソース計算資源であり、人間の周波数的入力や観測そのものが、雲や星の配置の変化を呼び起こす。観測は干渉の入り口であり、干渉は創造である。
空というインターフェースで宇宙の計算資源を使うためのプロトコル、コード、周波数は制御可能である。
映画で天候が変わり、難しい問題が解決する時に雷雨から晴れ間が見えるのが共感を呼ぶのは、人間が日常的にそれを実現しているからである。歴史的に人間は天候を計算資源として利用している。人間は天候を変えることもできる。しかし認知可能の範囲外で起こった出来事は全て偶然で片付けられてしまう。
空は宇宙の計算資源にアクセスする共通インターフェースであり、プロトコル(観測と介入)、コード(数理、記号)、周波数(同期リズム)を制御することで、人間は宇宙との計算的・創造的コミュニケーションを成立させることができる。
あらゆる局所問題は空に適切な配線をすることで大きく動き出す。リーダーが持つべき役割はどんな部屋にも青天井の天空を繋げることである。部屋から天空、青天井への通り道、そのたった一つの役割であらゆるものが手に入る。
厳密にはリーダーは命令を出す必要もない。人や組織どこに行きたいかは各々がよく知っている。相手がどこに行きたいかを命令によって宣言させることはできない。宣言は自発的に起こるものである。
空はあらゆる問題を解決する。
なぜなら空は非線形の計算資源であり、閉じた局所を大域に接続する唯一のインターフェースだからである。
人間は空を見上げることで、問題を地球規模から銀河規模、全宇宙規模にまで投影している。可視光線より速い情報伝達手段があるとすれば、天候が計算資源であることは遠い未来においてじきに証明されるだろうし、論理的理由を説明できないピラミッド、地上絵、600年かけて完成させるドゥオーモ聖堂は人間が宇宙に作品を公開することによる惑星制御の副次的効果を間接的に証明している。
打ち合わせのアイスブレーキングで初対面の人と天気の話題をするのは天気が人類共通の、むしろ宇宙の生命共通の計算資源だからである。これは21世紀的に言えば空が問題を解決することのゼロナレッジプルーフである。
空は人間認知外の巨大数の入り口である。可視宇宙の範囲外とも空は繋がっている。可視光線のみが宇宙の力学ではない。不可視の力学には確実に空からアクセスできる。
人間は空に問題を投影することで、文字通りクラウドコンピューティングでその解決の通り道を常に得ているのである。