Hyperoperationのスタンダーダイゼーション|Groundism™

Growth-as-a-Service™︎| Decrypt History, Encrypt Future™

Hyperoperationのスタンダーダイゼーション|Groundism™

人間は自然を計算資源として、思考のフレームワークに活用している。例えば、犬をポメラニアンとチワワに分類したり、愛くるしさ、かわいさを研究するためにマルチーズとトイプードルを掛け合わせてマルプーを生み出したりする。つまり、自然は人間にとって、無料で利用できるオープンソースの知的財産である。

これと同じように、365日は地球の公転周期を用いているし、1ヶ月は月が地球の周りを衛星として回る公転周期のメタファーである。12支による数えは木星の公転周期であり、アンドロメダ銀河をはじめとする銀河、星座によるメタファーは言語体系の中にたくさんある。月火水木金土日も全て太陽系の星の名称である。

可視宇宙領域だけでも2兆個以上の銀河があり、さらに宇宙は膨張している。1977年にボイジャーのゴールデンレコードでジミーカーター大統領が用いたgalactic citizensという単語を用いたが、この単語が指し示す座標領域は天の川銀河だろう。太陽系が1光年の直径だとすると10万光年くらいが天の川銀河の直径である。厚みは千光年くらいで幅と比べると100倍の違い。銀河は1万光年から1000万光年ほどの大きさの違いがある。2025年現在では地球の所属する天の川銀河のさらに遠くのintergalactic citizensにまで人類の意識は届いている。

1兆の星で形成された銀河がさらに1兆個可視宇宙に存在するとしたら、1兆個の銀河の中には平均気温20度前後、全元素が溶けた海のある星、かつ文明がある時代の確率は10^24 分の1より大きいだろうか。しかし21世紀の同じ時代にコミュニケーションできる文明がある確率とすると小さそうだ。実はは隕石の時代は宇宙戦争であって勝ち残った地球がたった一つ、タンパク質ペースの文明として宇宙時代138億年目、21世紀のマターバースに君臨している可能性もあるのだ。

21世紀の人間にとって馴染みのない巨大数もある。例えば10京、1017は、貨幣経済を円で表した時の規模感である。これは人間の細胞数である60兆を超えるが、人間を構成する陽子の内部のクオーク数であるオクティリオンは貨幣経済規模よりも遥かに大きく1028。クオークがオクティリオンありこれを制御できるとすると、人間は地球規模の貨幣経済よりはるかに大きなスケールを体だけで認知できる計算資源を有しているということになる。ちなみに世界全体の半導体のトランジスタの生産数累計はセクスティリオン級(10^21)である。つまり半導体をはじめとするIT産業は人間のクオーク数の1000万分の1ぐらいの数にはなりつつあるということである。

一方宇宙の全粒子を集めると10100、Googol(グーゴル)である。さらに、全粒子の全存在可能性を記述すると10303 センティリオン(Centillion)である。さらに、CのC乗をC乗すれば、{C^C}^Cパターン的には全粒子の全存在可能性を極限回シャッフルしたあらゆる人生を経験する確率の母数に近づく。

さらにHyperoperationはこれよりも大きいPower Towerを記述できる。Tetration, Pentationでも{C^C}^Cを遥かに超える。3↑↑↑↑3

グラハム数はHyperoperationのさらに先の巨大数の記述方式である。

そしてさらに無限は有限数の極大数と隔絶した領域にある。

人間は365日のように太陽系レベルの運動法則を日常で使いこなすことはできている。一方で、全宇宙スケールや、全宇宙の全パターンを記述するスケールは手のひらに収まるアプリケーション化、チャンク化できていない。

つまり、グーゴル、センティリテオン、ハイパーオペレーション、グラハムといった単位を概念運用できることは、全宇宙をもう一度ゼロから設計し直すことができるスケール感ということである。

生活スケール、地球スケールでは手がかりがなく、粒子数が足りず、想起もできないような巨大数を手のひらサイズのアプリケーション化し、コンシューマブル(消費可能)、コンバーティブル(交換可能)にしようとしているのがTANAAKKである。巨大数を手のひらで運用する。キミコス(君のコスモは手のひらで爆発する)という発想からタナークは始まっているが、これは地球にとって、太陽系にとって、天の川銀河にとって初めての公共財、計算資源になる可能性がある。