DORA(DevOps Research and Assessment)ベンチマーク

TANAAKKでは東京都丸の内のCICDセンターとベトナム(ホーチミン、ハノイ)の拠点を組み合わせて世界的にも競争力のあるIoT, 組み込みシステム、SaaSのCICD、SREを実現し、事業のハイパーグロースを下支えしています。ソフトウェアデリバリとオペレーションパフォーマンスを測定する国際標準DORA(DevOps Research and Assessment)ベンチマークで「TopのCI/CD組織(Elite Performer)の条件を完備しています。
DORA(DevOps Research and Assessment)ベンチマーク
DORA(DevOps Research and Assessment)ベンチマークで「topのCI/CD組織(Elite Performer)」とされる条件は、以下の4つの指標(DORA 4指標)で評価されます。これらはソフトウェアデリバリとオペレーションパフォーマンスを測定する国際標準となっています。
パフォーマンスレベル | デプロイ頻度 | 変更のリードタイム | 変更失敗率 | サービス復旧時間 |
---|---|---|---|---|
Elite | 1日数回以上 | 1日未満 | 5%以下 | 1時間未満 |
High | 1日〜1週間に数回 | 1日〜1週間 | 約20% | 1日未満 |
Medium | 1週間〜1ヶ月に数回 | 1週間〜1ヶ月 | 約10% | 1日未満 |
Low | 1ヶ月〜6ヶ月に1回 | 1ヶ月以上 | 約40% | 1週間〜1ヶ月 |
✅ Elite Performer条件(2024 DORAレポート基準)
1. デプロイ頻度(Deployment Frequency)
- 定義:本番環境へのデプロイの頻度。
- Eliteの水準:1日1回以上(多くは1日数回)
- 意義:ソフトウェアの変更を迅速かつ継続的に届ける能力を示す。
2. 変更のリードタイム(Lead Time for Changes)
- 定義:コードがコミットされてから本番環境にデプロイされるまでの時間。
- Eliteの水準:1時間以内
- 意義:開発から提供までのスピードが速く、フィードバックループが短いことを意味する。
3. 変更失敗率(Change Failure Rate)
- 定義:本番環境へのデプロイが失敗(バグ、ロールバック、修正パッチ)につながる割合。
- Eliteの水準:0〜5%
- 意義:頻繁な変更を安全にリリースできていることを示す。
4. サービス復旧時間(Time to Restore Service)
- 定義:インシデントや障害が発生してから復旧するまでの時間。
- Eliteの水準:1時間以内
- 意義:障害対応のスピードと回復力を表す。
指標 | Elite Performerの基準値 |
---|---|
デプロイ頻度 | 1日数回以上のデプロイ |
変更のリードタイム | コードのコミットから本番環境へのデプロイまでの時間が1時間以内 |
変更失敗率 | デプロイ後に問題が発生する割合が5%以下 |
サービス復旧時間 | 障害発生からの復旧時間が1時間以内 |
🚀 Elite Performerに共通する文化的・技術的特徴
技術面:
- 継続的インテグレーション(CI)と継続的デリバリ(CD)の自動化
- マイクロサービスアーキテクチャの採用
- Infrastructure as Code(IaC)
- 自動テスト・自動リリースパイプライン
- Observability(監視・ロギング・トレース)と迅速なロールバック
組織文化面:
- トランスペアレントなインシデントレビュー
- ブランメスカルチャー(非難しない文化)
- プロダクト志向の開発体制
- チームの心理的安全性
- 全体最適を考慮したチーム連携(DevとOpsの協調)