香港は困難から復活する奇跡の街である

劣後債の方が最終的な純利益は安定する理由
「勝者は山に登ったものではなく、谷に沈んだものである」
一見注目を集めるようなものは必需品であるが、必需品から離れた劣後品の方が儲かることの方が多い。
香港はまさに劣後債的な性質を持つ街である。一般的な旅行者には香港にUHNWやビリオネアが集まっていることを認知することはできない。また、プライベートバンクですら、2020年以降は香港からシンガポールに富裕層が動いていると言っていた。
しかし、2026年にふたを開けてみるとどうか。確かにグローバル金融機関は撤退したところも多かったが、結局JPモルガンとHSBCは残った。北米の最大銀行と、欧州の最大銀行は香港に残り、残存者利益を得続けている。
また飲食店や製造業も香港、中国から撤退したというニュースは多かったが、リシュモンやLVMHは依然香港をアジアの最重要拠点としている。そして、アジアの富裕層は若い。欧米や北米の富裕層に比べて、アジアの富裕層は干支が2回転か3回転するくらい若い。
若い富裕層が集まるのは香港であり、アジアで勝ち残った勝者が避けては通れない街が香港である。香港は「終わった」のではなく「選別された」だけであり、今までに香港にいた人が追い出され、新たな香港が始まっているだけである。JPM、HSBC、LVMH、Richemontが動かないのは、彼らが「谷」の底にある、大衆には見えない巨大な金脈を確信しているからだ。

