エネルギーランドスケープからみる情報勾配の変圧手数料受託業

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エネルギーランドスケープからみる情報勾配の変圧手数料受託業

しばしばスタートアップではバーンアウト、消耗による燃え尽きが発生する。人間は山に登る性質があり、位置ポテンシャルが高いところにいきがちである。経営やマネジメントで疲れる、消耗するというのは位置ポテンシャルの低いところに停留せず、無駄に高いところに行き、自分より位置ポテンシャルが低い人たちにエネルギーを奪われているからといえる。

無駄にというのは、吸収される位置ポテンシャルを停留させる工夫がないままに水を注ぐということである。火山灰の山や砂漠系の山に雨が降ったとしてもどこにもたまらず地中に溶け込んでしまう。一方、台地が途中にあり、ビオトープのある緑地であれば、池として、海に行くまでの少しの間落下の「遅延」が起こり、この「遅延」によって利益を得た生物がビオトープに繁栄することになる。

富についても同じで、富のポテンシャルが「低い」カテゴリの人たちが、盗みに来る、取りに来ると言った簡単に位置ポテンシャルが流れ出てしまうような構造の組織はすぐにエネルギーが枯渇してしまう。

ホームレスや泥棒、犯罪者という富のポテンシャルの低いカテゴリーとのAPIがあったとしても、その流出に勝る流入と貯蔵が設計されている必要がある。低い位置ポテンシャルも取り込んだランドスケープがない場合は位置ポテンシャルが高すぎて疲れるということが起こる。

逆に、組織全体を低い位置ポテンシャルに下げることで成立する組織もある。ただ、このような組織は水平にしか展開できず、水平に展開しながら落下する。つまり、展開しながら劣化していくので、時間の問題で消え去ってしまう。

低い位置ポテンシャルの状態を維持しながら、地形自体を格上げしていくという工夫が必要である。

これに必要なのは、場所、勾配、栄養である。

空間を切り取り、階層を作る。イメージ的には区切られた場所に循環型の水車と獅子脅しを用意するイメージである。そうすると、限られた水を使って、水車が周り、獅子脅しが動き、そこには人が集まり、鯉が買われる。

ポイントは、勾配を持つ安全空間を設置すると、その空間には「負圧」が生まれ、資源が吸引されてくるということである。

例えば、100坪のオフィスを借りたとする。それを全て執務室にしてしまい、一番大きな部屋を会議室にしてしまう。そうすると、会議室にみんなで集まり、みんなで決める部屋になってしまう。多少のデスクの大きさの差があったとしても全員が平等になってしまい、エネルギー勾配が生まれにくい。

一方で一番大きい部屋をチェアマンにしてしまい、CEOやPresidentなどは空白の玉座であるチェアマンよりも小さい部屋、デスクとする。そうすると、空白の玉座からエネルギーが流れ込み、落下していくという仕組みとなる。

ニューヨークの人気マンションの最上階は空いているというイメージがある、いい商業住宅複合施設は最上階がラグジュアリーホテルのプレジデンシャルスイートになっており、誰でも入れるが、普段は空いているという状態である。天井が空いているが誰かが占有できる設計の方が、誰でも天井に行けるという可能性を残すため、全体のエネルギーが流れやすい。

そして、この空白の玉座のポジショニングがインターナショナルであれば、良質な栄養が流れ込む。良質な栄養はしばしば、加工や熟成をしないと取り込むことができない。栄養失調の患者に高栄養なものを取らせると体を壊すのと同様、良質な栄養がたくさん流れ込んできた時に、「変圧」をしないといけない。

エネルギー勾配を設計し、変圧、送電、エネルギーロスをすることなく、地球の一定のテリトリーに栄養を流し込むというのが事業設計であり、これは産業にとらわれることはない。

東京電力は電気に関してこれを実現しているが、あらゆる元素、あらゆるマテリアルは勾配にそって移動する。

安全空間である居住スペースを設置し、階層を設計する、そうすると負圧が生じ、エネルギーが流入する。そのエネルギーの流入を裾野まで行き渡らせるランドスケープ設計が、経営者が実行すべき真の戦略である。

エネルギーランドスケープからみる情報勾配の変圧手数料受託業は好景気、不景気に関係なく、いつの時代でもアービトラージし続けることのできるインフラストラクチャである。

「情報勾配の変圧手数料受託業」という視点に立てば、経営者の仕事は「自分が山を登ること」ではなく、「エネルギーが自然に流れ、滞留し、循環する地形(ランドスケープ)を彫刻すること」に移行する。これにより、経営者個人のポテンシャルを切り売りするフェーズから、構造そのものがアービトラージを生み続けるフェーズへと位相転換することができる。